「セムラ」が食べたいっ!
Fikaの国スウェーデンの晩冬から早春を彩るお菓子「セムラ」を作ってみました。
「セムラ」というのは、クリスマスが終わってから、イースターまでの間に食べるという、期間限定ご当地スウィーツです。
1998年の話ですが、僕がスウェーデンに滞在中、狂ったように食べまくったお菓子でもあります。
かれこれ15年以上、スウェーデンに行けぬまま、セムラも食べられぬまま過ごして来ましたが、ついに夢にまで出てきた(2013年の話)のを機に、作っちゃおうと思い立ちました。
日本語で書かれたレシピが無いか、ウェブを渡り歩きました。
で、ようやくレシピを載せてくれているブログを見つけたのですが、現在はサイトを閉鎖してしまったようです。残念。
今回は当時見つけたそのブログを元に悪戦苦闘し、セムラを作った際の記録となります。
実際に使った材料
■パン(ブッレ)の材料
カルダモン … よくスーパーで売ってるS&Bのやつ。香りが出るまで使うと、1/3くらいは使う
牛乳 … 150ml
生イースト … 25g(ちなみにドライイーストなら10g程度で十分なはず。自分はドライイーストを25gも使って、あれ?ってなりました)
砂糖 … 75ml
食塩 … 小さじ1/4
無塩バター … 75g ※室温に戻しておく
溶き卵(全卵) … 1/2個分
強力粉 … 600ml
■中身(フィリング)の材料
牛乳 … 少々
ホイップ用生クリーム … 400ml
溶き卵(全卵) … 少々 ※艶出し用
粉砂糖 … 少々
■マンデルマッサ的なもの(アーモンドペースト)
アーモンドプードル … 100g
砂糖 … 100g
よっしゃ、まずはパンを作るぜ!
1.牛乳を鍋に入れ、カルダモンをドバドバと振りかけ、火にかける。指を入れてぬるめのお風呂をイメージさせるくらいまで温める(レシピでは37度となっているので、計れる人は計ったほうが良いと思います)
2.ボウルにイーストを入れて、ホカホカの1.を入れ、かき混ぜる
3.イーストが溶けたころを見計らって、砂糖、食塩、無塩バター、溶き卵を投入して、よく混ぜる
4.そこへ強力粉をちょっとずつ、ちょっとずつ混ぜ入れて、表面がなめらかになるまでひたすら捏ねる
5.1時間弱かけて1次発酵
6.粉をふるった台(うちはまな板だった)でガス抜きをして、8等分に切り分けて、1時間弱の2次発酵
7.生地を丸めて、とじ口を下にしてアルミホイル(オーブン用のシートの方が絶対に良いけど、無かった)を敷いた天板に並べる
8.7.をやりつつ、オーブンを200度に予熱
9.焼く!焼き加減は見ながらだけど、我が家の場合は10分強でした。
10.焼けたら冷ます!
マンデルマッサ的なものを作るぜ!
1.アーモンドプードルと砂糖をボウルに入れて、大さじ2〜3ほどのお湯を加えてひたすら混ぜる!
2.ペースト状を目指してとにかく混ぜる
仕上げるぜ!
1.生クリームをホイップ。本来は砂糖は入れずに作るらしいけど、子どもが食べるのに入ってたほうが良いかな〜と思って、粉砂糖を目分量でドサッと入れました
2.パンの上1/3をスパっと斬り、中身をくり抜く
3.くり抜いたパン生地とマンデルマッサ的なものと牛乳少々を混ぜる
4.くり抜いた部分に3.を入れ、生クリームをその上に盛り、その上に切り取ったパンの上部を乗せ、最後に粉砂糖を振りかけて完成!
食べるぜ!
カルダモンの香り漂うパンを頬張った瞬間、「これだ!」と15年前にタイムスリップできました。まさにセムラ!
初めて作った割には上手にできた方だな、と自分では思いました。
結構カルダモンのニオイが苦手な日本人も多いと聞きますが、我が家では好評で、子どもたちも黙々と頬張っていました。
とはいえ、反省も
上にも書いたけど、ドライイーストと生イーストの違いに気づかず、必要以上のドライイーストを使ってしまいました。まあ、ちゃんと膨らんだんで、足りないよりは良かったですが、実際には10g程度で十分だったと思います。無駄遣い・・・。
あと、マンデルマッサ的なものは、甘すぎだし、砂糖が溶けきらずジャリジャリで食感がイマイチ。もっと熱いお湯で先に砂糖溶かしてから混ぜあわせても良かったかもな〜と思っています。
もちろん、最初からアーモンドのペーストを買っても良いかも。
次に作る機会があるなら、カルダモンはやっぱりシードを引くところから作ってみたいな〜。
今回の作り方は邪道かもしれませんが、Fikaの国スウェーデンを垣間見れる季節の食べ物を味わうことができますので、興味があればぜひお試しください。
そしてFikaタイムにはセムラだけでなくて美味しいコーヒーも必須!
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