地震多すぎません?
仙台に生まれ、途中10年ほど北海道民時代がありましたが、ここ仙台に根を張って生きている、と言っても恥ずかしくないくらいの年数を過ごしています。
どんな街に住んだところで同じ感想かもしれませんが、仙台は僕にとって、細かい点ではブツブツ文句を言いたくなることはありますが、概ねいい街です。
でもやはり許容できないのが大きな地震です。
久々の大きな揺れ
2022年3月16日(水)、夜も更けもうすぐ寝ようかという23時35分ころ。私は最近ハマっている「原神」というゲームをキリの良いところで終わらせて寝ようか、というタイミングで自室にいました。
何とも表現しづらい鈍い、低い地鳴りが聞こえた思ったら、小刻みに揺れだしました。
直後、大きく弾むように地が揺れ、何度も目の前のスチールラックが踊ったのです。
なお、この時緊急地震速報が鳴ったのは、大きな揺れの最中だったと記憶しています。
体感的に2〜3分、といったところでしょうか。
卓上やスチールラックの上の物は、動きはしましたが、落下すること無くどうにか耐えてくれました。
揺れが収まり、同居する父が部屋から出てきて、無事を確認すると、その足でトイレに向かいました。
私は離れて暮らす子どもたちが心配で前妻と、現在のパートナーにLINEを送り、SNSで知人の被災状況を調べようとしたところ、緊急地震速報が再び鳴り出しました。第2波の到来です。
硬い何かで床を下から殴られたような、そんな衝撃とともに、大きくバウンドするような揺れが襲ったのです。
第1波ではどうにか耐えていた机上やラックの上のものが次々に目の前に落下してきました。
そんなに長い時間揺れ続けたわけではないですが、その揺れの衝撃は第1波以上のものがありました。
我が家は、仙台市の中心部から北西に20分ほど、市内の住宅地ではかなり標高の高いところに位置していますが、ここは一瞬だけ停電になり、数分で明かりが灯りました。
両親の寝室を覗いてみると、なんとシーリングライトが天井から外れぶら下がり、父のベッドサイドの書棚が枕に直撃していました。
幸いにも父はトイレから戻っておらず、下敷きにならずに済みましたが、なかなかの惨状でした。
地震の後の
揺れが落ち着いたと判断し、電気も点いたので早速状況の把握を始めました。両親の寝室は前述の通り、私の部屋は物の落下や散乱はありましたが、家具が動くほどではありませんでした。
最も被害があったのがキッチンで、コーヒー豆を挽いたものが散乱し、いい香りが辺りに漂っていました。
灯油のニオイがしたので、玄関に行ってみると、少しこぼれていました。我が家では灯油缶の片方の蓋を開け、ポンプを挿したままにしているのですが、ちょうど満タンの缶に替えたばかりだったので、開いている部分からこぼれ出たようでした。
いずれにしても同居人の誰にもケガはなく、その後のSNSでの情報収集で身近な人にケガ人などが出なかったのでひと安心して眠ることにしました。
事前に分かればいいのにね
私は11年前に東日本大震災を経験しています。あの時私がいた場所は震度6強だったと記憶しています。もしかしたら7に訂正されたエリアだったかもしれませんが、間違いなく私の経験したことのある最強の地震でした。
大震災の1ヶ月後の大きな余震も同じく震度6強。
昨年の春の地震では5強で、今回の地震も5強でした。
私の体感ですが、物の落下や散乱は震度5強からがひどいです。これが6弱、6強と数値が上がるにつれて、動く物の重量が大きくなるイメージです。
逆に、5弱は「5」といえどもそんなに大きな被害がでないな、という印象を持っています。
こんな知識、事前にわかればもっと押さえる家具の位置を考えたり、自室にとどまるか、どこかに避難するかの判断ができるのですが、残念ながら緊急地震速報はそうした備えができるほど事前に分かるわけではありません。
しかも、揺れのでかい時に限って、緊急地震速報のクセに揺れてから鳴る、というひねりを加えてくる始末。
では無駄な経験則かと言えばそうでもなく、程度の違いはあれど、間違いなく影響を被っている人や施設がある震度だったかどうか、が判断できます。
事実今回も、新幹線が脱線し、東北自動車道が地割れを起こし、私が勤める会社の機械が使用不能になり、友人の飲食店のお酒が床に飲み込まれました。
あー、明日は電車動かなそうだ、高速使えないから下道混みそう、などの推測ができるのです。
当面は恐怖心とともに過ごす
私の場合、大きな地震を経験すると、恐怖とアドレナリンでガクガクと震えに襲われます。
一度このモードになると、風で建物が軋んだり、近くを大型車両が通ってかすかに建物が揺れたりしただけでも、震えます。
地鳴りが聞こえただけでも臨戦モードになるのですが、似たような音に反応してしまうので、大型車両、どっかでなりだした携帯のバイブ、どこかの部屋の動きに連動して自分の部屋のどこかで鳴る「ミシッ」という音など、しょっちゅう戦慄が走って疲れます。
余震への備え、そして
これから1週間程度は大きな余震に気をつける必要があるでしょう。これは気象庁が、いっつも言うやつですが、本当にそうです。
大きな地震であるほど、余震のスパンは長くなります。事実、11年前の4月7日の大きな地震は、東日本大震災から約1ヶ月後に起きた余震でしたし、その後何年か経過しても、東日本大震災の余震ってやつは度々襲ってきたものです。
今回、私の周りでは普段の生活を奪われるような被害はありませんでしたが、いつ11年前のような生活を一変させる災害に襲われるとも限りません。
それぞれにできる範囲で、考え得る範囲で備えておくことの重要さを改めて教えられました。
結論
なので、今年もキャンプに行きます。
これは修行なのです。
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