【起業・副業】私が開業するまで

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イントロダクション

私は2021年の1月に開業届を提出し、個人事業主になりました。

つい先日初めての確定申告を終わらせたばかりの新米で、事業もまだまだ小さく、発展途上も良いところではありますが、開業までのことと、開業からの1年をざっと振り返っておきたいと思います。



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開業前夜

就職氷河期真っ只中で新聞記者を始め、あちこち点々としながら2008年に入った今の職場までを含め、短期バイトを除いて7社を渡り歩いています。

事業規模も様々、会社の人数も様々。

それぞれの職場を離れた理由は色々ありましたが、その後の仕事探しにおいて、基本的には「文章を書くことに何かしら関われる仕事」という、非常に独りよがりな仕事の選び方をししていました。

だからなのかはわかりませんが、決して収入的には安定したものではありませんでしたし、水準も世の中の平均から下回った生活をし、それは今現在も大きく変化していません。

今振り返ると、その時々で経験したことは本当に大きな財産になっていると思いますし、今の自分を形成してきたことは疑いようがありません。



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実はくすぶっていた起業への思い

「独立」というよりは、私は「起業」に興味がありました。

一人で身を立てたい、というよりはこういうことをやってみたい、というアイディアが先行していたのです。

しかしノウハウがないために、あるいは資金力がないために、人に話せば「面白うそうだね」の一言で流されたり、自分自身がフェードアウトしたりして、頭の中に浮かんだ色々なビジネスの種を霧散させてきました。

いくつか思い出してみると、その日の宿を探すことに特化したウェブサービスとか、地元の些細な情報を多言語で紹介するニュースサイトなど、ウェブを使ったもの。またはラグビー普及への勝手な使命感から幼児・児童向けのラグビー教室を構想したことがあり、子どもの通う保育園で何度か試したことがあります。



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2つの転機

転機になったのは2つ。

1つ目は地元の経済団体に、所属企業の社長の後任で参加し、会社外の人脈が大幅に広がったことです。

同年代の、本当に色々な考え方を持った優秀な経営者やとんがった会社員に多く出会い、たくさん話しをしました。そのほとんどがお酒を介した他愛もない話ではあるのですが、時折本気で私を叱ってくれる方もいました。

中でも私の年収を含め様々な境遇聞いてくれて、「もったいない」「もっともらわなきゃだめ」「できる人だと自信持たないと何も成し得ない」などなど、本当にたくさんの叱咤激励をもらいました。

2つ目は2018年の離婚です。

離婚自体は様々な理由がありましたが、そのうちの1つが経済的なことでした。

愛する子どもたちと離れて暮らすことになりました。辛かったです。



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強みと仲間と

環境を変えようと転職を試みたことがありますが、40歳を超えての転職、しかもライターを受け入れてくれるところはなかなか無く、書類で落とされる日々が続きました。

現在の職場ではライターだけでなく、マーケティング、広報戦略、プランニング、デザインディレクションなんかもこなし、時にはそれらを統括するプロジェクトマネージャー的な立ち位置になることもあるのですが、なかなか履歴書に書くにはもう一つパンチが欠けていたようです。

そこで所属する経済団体の仲間や、職場の数少ない理解者、私生活のパートナーらに探りを入れて、他人が私の強みをどう思っているかを聞き出してみました。

それに自己分析を重ねて、私の強みは以下のようなものじゃないか、とまとめてみました。

  • インタビュースキル
  • 編集力
  • コミュニケーション能力

こんなことをしている内に、私に手を貸してくれるという心強い仲間が2人も現れたのです。それは現在も同じく「Fika」の屋号で仕事をする仲間で、デザイナーとエンジニアの夫婦です。

ライター、デザイナー、エンジニアが揃ったことで、ウェブの仕事ができる、となりました。

仲間の叱咤激励、自己理解を経て、まずは受託仕事を始められる環境にたどり着いたのです。



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副業するときに気をつけたあのこと

私がウェブの仕事をしようと思ったときに、いきなり独立する選択肢はありませんでした。

理由は簡単で資金力です。

なので、副業で仕事を請けるというのは自分の中では必然でした。

すると当然ながら、会社に報告するか否か、というテーマが出てきます。

当初は、「副業をする権利がある」と息巻いて、会社には何も告げずに副業を始めるつもりでした。

しかしその話を耳にした、経済団体の先輩が、「それは絶対やめなさい」と釘を差してくれたのです。

その先輩は、「せっかくこうした経済団体での人脈とかもらった刺激とかを背景に仕事を始めるなら、君のところの社長を知っている人もたくさんいることをまずは自覚したほうがいい」として、「君のことを応援しているし、たぶん君が何かを始めたら応援してあげると思う。だからこそしっかり筋を通して、通らないなら会社を辞めるくらいの覚悟がないと続けられないぞ」と話してくれたのです。

先輩のこの言葉ですっかり方針転換した私は、すこし考えを整理する時間を置いた後に直属の上司に話をし、その数週間後には副業届を提出していました。2020年の12月のことでした。



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いざ税務署へ

会社への報告を済ませてからは怒涛でした。

Fikaという屋号を決め、ロゴを考えている内に1本目の仕事が決まったのです。

とある保育園のウェブサイト制作の仕事でした。

同じ経済団体に所属している人で、その保育園の経営者とは顔見知りくらいの関係でしたが、間を取り持ってくれたのが、ずっと叱咤激励してくれた仲間でした。

会社の仕事、副業側で受注した仕事、そして開業準備を抱えたまま2021年を迎えました。

年明け早々に副業サイドの2本目の仕事が決まり、開業周りの書類に時間をかけてられない、という事情もありましたし、何よりも簡単だったので、私はクラウド型会計ソフトで有名な「freee」の開業届支援のサービスを活用しました。

質問に答えていくだけで、きれいに印字された開業届が何一つ不足なくできてしまうのですから、本当に助かりました。

そして私は2021年の1月8日に開業届を提出し、個人事業主になりました。



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そして1年が経過し

2022年3月。開業から1年余りが経過し、つい先日に初めての確定申告を終わらせ、初めて事業主として納税をしました。

現在もライター、デザイナー、エンジニアの3人組で引き続きFikaとしてやっています。

引き続きインタビュースキルや編集力を生かした言語化サポート、プロモーションの立案、ウェブサイトのプランニングから制作といったことをやりながら、去年1年の間に動画編集、スウェーデンの楽器「ブンネ楽器」を使った「ブンネメソッド」を広める仕事などにも進出。

また、今後はオリジナルのウェブサービスの開発も視野に入れています。

さらに、3人の力が及ばないところは、経済団体で培ったネットワークで結構色々なジャンルの人につなげてられますので、結構ポテンシャルがある方だと思います。

このポテンシャルをしっかりとつなげて、来年の今頃はさらなる成長を報告できるブログが書けるように精進していきます。



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